
農業を続けることの意味
旬のものを、
季節のものを、
味わう。
生まれた時から、
春は筍を掘りに、庭には皐月が咲くと春を感じる。
そんな時間の流れと、自然と、季節と
共に刻を刻んで日々を送っています。
今は、筍の掘れた藪も、柿の木畑も無くなってしまいましたが、時間がずっと止まっているかの様に、日々は季節の流れとともにあります。


地野八右衛門
日々の恵み野菜販売所からのメッセージ
1
Belief
畑は工場ではないので、
「規則正しく、同じ時期に、全く同じ品質のもの」が
採れるということはありません。
だからこそ、季節や時間の流れを感じることができる。
スーパーに行けば、光り輝くピカピカの、粒ぞろいの美しいお野菜を目にしますが、土にまみれて、少し虫にかじられたものも、美味しいからこそ、虫さんがかじってしまうし、鳥が啄ばみに来る。
私も、お届けするものは、できる限り真っ直ぐな胡瓜を育てようとしてきましたが、最近少し考えが変わりました。
お家で漬けているナスのお漬物や、胡瓜のお漬物は、曲がったものだからこそ、美味しいのかもしれないと。
地野家で日々食べているお野菜を是非、
みなさまにも味わっていただけたらと思います。
京都市内だけれども、
少し田舎の、時間が止まった家の日々の糧をおすそ分けする。
そんな気持ちでお届けしたいと思います。
2
Answer your question and share the recipe.
「この野菜はどうやって食べたら良いんだろう?」
こんな質問にもお答えしたいと考えています。
以前は食卓に上がっていたお野菜や食材が料理屋さんで出されるものとして捉えられている料理が多くなった気がします。
ほんの一手間かけることで、一見難しそうに見えるメニューもお家で簡単に作ることができます。
お野菜を使ったレシピやメモを箱に入れてお届けいたします。
3
Experience
農業は、体験ですと楽しいかも知れません。
実際は、毎朝、5時に畑や田んぼに行き、田植えの後は、水の管理など、夜遅くまで行わなければなりません。
私にとって長年、農業は、
「したいではなく、やらなければならない。」ことでした。
「美味しい」という言葉を聞くことが、辛いと感じていた家業を続けて行く原動力になっていました。
苗を植えてから収穫までの手間隙がその言葉を聞くことで、辛さが一瞬にして吹き飛びます。
辛いと感じている農業を自身の経験を通して、変えることが未来の担い手を育む第一歩かも知れないと考えています。
